ソノサン夫婦は、くらしを見直し隊!

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妊娠4ヶ月〜つわりじゃなくて妊娠悪阻【にんしんおそ】〜

あつーーーーーい!☀️

 

 

皆さんこんにちは、ソノサンツマです。

ただでさえ暑いのにおなかがだいぶでてきて湯たんぽ抱えてるみたいに暑いです。

 

現在7ヶ月の後半に入り、それなりに元気に過ごしています。

仕事も週に2日行ったりして、運動を兼ねて涼しい室内をウロウロ歩いております。暑すぎてさすがに外を歩くのは無理です…

皆さんも気をつけてお過ごしくださいね〜

 

 

さてさて、今回は前回のつづきです。

とんでもなく重いつわりを1ヶ月ほど経験し、妊娠4ヶ月に入る12週になりました。

一般的には12週に入るとつわりが治まってくるらしいです。ソノサンツマもそれを期待していました。

「きっと少しずつでも改善するんじゃないか」と思ったわけです。

 

ところが、12週に入っても治まる気配なんてこれっぽちもありません。

むしろ悪化しました。

日中は吐かずに過ごせる日が多かったのに、12週に入ってからは日中も頻繁に吐くようになりました。

水分もとらなきゃ、と頭では分かってはいるのですが、身体が拒否し始め、1日かけても500mlのペットボトル1本すら飲めなくなりました。→毎日どのくらいの水分をとれているか把握するためあえてペットボトルで水分補給をしていました。

 

朝ごはんはなんとか食べられたので、スープや味噌汁などで水分を少しでも取ろうとしてみました。

コーンスープやレトルトの味噌汁はお湯ですぐに作れるので助かりました。

 

お昼ごはんを食べようと思っても吐き気が強いので、一回吐いてしばらく横になってからでないと食事はできなくなりました。出かけた後だと余計に吐き気が強く出て辛かったです。そもそも外出自体が無理だったのかもしれないですが。

 

そんなこんなで12週〜13週の間を干からびそうになりながら過ごしました。

この間何度かソノサンに「辛いだろうし点滴受けに行ってみる?」と言われてはいたのですが、もう感覚が麻痺し始めていたのか毎日吐くのが当たり前に感じられてそこまで危機感をもっていませんでした。

 

しかし、遂に異変を感じる時がやってきました。

14週に入ったあたりから、食事も水分も全くといっていいほど受け付けず、何も口にしていないと言っても過言ではないのに、その3倍〜4倍の水分を吐くようになりました。そして激しい頭痛と手の震えも感じ始め、「あれ、これかなりまずいかも」とその時初めて感じたわけです。

「この水分、どこから来てるんだ?」と不思議になるくらい吐くのでビックリしました。

今までは「あ〜口にしたのが全部出ちゃったな〜」という感覚だったのですが、そういうレベルじゃないです。

 

それで、ソノサンにお願いして病院に連れて行ってもらいました。車で40分ほどでしたが、シートを倒して横になっていないといられないくらいに衰弱しきっていました。本当はバスと電車で30分かからずに行ける場所なのですが、数分歩くのも座っているのも無理なくらいの体力です。

 

 

病院では、尿検査をしてから問診を受けます。

尿検査の結果、ケトン体+++(スリープラス)が出て、ただのつわりではなく妊娠悪阻(にんしんおそ)だと言われました。

 

つわりと妊娠悪阻の違いは何かといえば、ほとんどの人がなるのがつわり。つわりが重症化して母子に危険が生じ得るほどの脱水や飢餓状態になってしまうのが妊娠悪阻。という感じでしょうか。

そして、悪阻かどうかの目安が尿検査のケトン体の数値らしいです。健康な人はケトン体はプラスになりません。つまり、ソノサンツマは3段階も重い数値が出てしまっていたわけです。

 

助産師さんには「顔が穏やかだから、そんなに数値悪いと思わなかったわね〜点滴しましょうね〜」とニコニコしながら言われましたが、ソノサンが横から「いや、元気がないだけです」と真顔で答えていてちょっと面白かったです。

あとで助産師さんに聞いたところ、悪阻でしんどくて点滴に来る人たちは、眉間にシワ寄せたり、イライラしたり、噛み付く感じだったりということが多いらしく、ソノサンツマのように「すいませ〜ん、だいぶしんどいので点滴してもらえますか〜?」とふんわりしてる人はあんまりいないらしいです。

ソノサンツマからしたら、猛烈にしんどいのに眉間にシワ寄せたりイライラしたり噛み付いたりするパワーなんかあるわけない!って気分でしたけどね…皆さんパワフルですね。

 

とまぁ、そんなわけでビタミン剤と吐き気止め、ブドウ糖の入った500mlの点滴をしてもらいました。

点滴を繋いでもらってしばらくすると、浅かった呼吸が楽になり、胃腸がぐにゅぐにゅと鳴り始めました。水分が身体中に巡る感覚がして「生きてる」と久しぶりに感じられました。どれだけ干からびていたのかがよく分かってゾッとしました。

 

ケトン体+++の数値が出ると入院をして完全絶食で点滴オンリーの生活をする事もあるようですが、ソノサンツマは14週に入っていて週数的に落ち着いてくるはずだから入院は強制じゃないと助産師さんに言われました。

どのくらいで数値が改善するのか分からないので正直迷いましたが、何日か点滴に通ってそれでも改善しなかったら入院を考えてみたら、と言ってもらえたので、通いで点滴を受けることにしました。

これまで一度も入院をしたことがなかったので、気乗りしなかったっていうのが本音ですが…(出産の時絶対に入院するのに何言ってるんでしょうね)

 

ひとまず、その日は吐き気止めが効いたのか、家に帰ってからムシャムシャとパンを食べ、その様子を見てソノサンが「もっと早く点滴受ければよかったね」と驚くほどでした。

たしかに、その日は水分もそれなりに摂れるようになり、手の震えはおさまり、頭痛もだいぶ楽になりました。

 

次の日とさらに2日後に点滴を受けに行き、数値も無事に下がったので本当に安心しました。

何より、だるさや頭痛などがピタリとやみ、体を動かすのも苦にならなくなったので、キッチンに立ちおかずを何品も作るだけの気力もでました。

ソノサンの口から「我が家におかずが帰ってきた!」という嬉しそうな言葉が出てきた時には、もっと早く点滴を受けに行けばよかったと後悔しました。ソノサンもこの数ヶ月頑張ってくれていたんですよね、本当に。

何度も「点滴行く?」と言ってくれていたのに行かなかったのもよくなかったと思いました。

 

 

毎日吐き続けて、感覚が麻痺し、どこまでが普通なのか、どこからが危険なのかそれすら判断できなくなってしまっていたので、一番近くにいる家族の声にはきちんと耳を傾けないといけないですね。

 

そして、点滴を受けて驚いたことがもう一つ。

急におなかが大きくなったんです。そんなばかなって思われるかもしれませんが、本当です。

羊水も足りないくらいになってしまっていたのかもしれません。お腹の子に申し訳ないことをしたと猛反省…

妊娠悪阻が重篤になると母子ともに命の危険が生じる、ということは知っていたのに…

何事もなくすんだのでよかったですが、自分だけの身体ではないことを改めて実感しました。

 

 

愚かだったソノサンツマの経験から、

●日常の生活に支障が出たら、それはただのつわりではないかも

→家事ができない、何もする気にならない、などはボーダーラインだと思います。自分のためにも、家族のためにも、一度病院へ行きましょう。

●1日に摂取する水分が500mlほどなら点滴はすぐに受けるべし

助産師さんにも500mlは目安になると言われました。季節にもよりますが、500mlは多分飲めてるかな〜?というくらいの摂取量だったら一回点滴を受けてもいいかもしれません。

●自分の感覚に頼らない

→一番近くで様子を見てくれている家族の言うことはちゃんと聞きましょう。

●赤ちゃんは声を出せない

→まだおなかもそこまで出ていないし、胎動も感じない頃だとなんとなく気にせず過ごしてしまいがちですが、赤ちゃんはちゃんと生きています。その命を大切にするためにも自分の体調をよく見極めて必要な医療処置を受けるのは母親の務めです。

 

 

 

もちろん、点滴を受けてもあまり改善しない方もいるようなので、一概に言えませんが、ソノサンツマの場合は点滴を受けて本当に良かったと思いました。あまりにも衰弱しきっていたので、その後も体力回復にかなり時間がかかりましたが、なんとか苦しい4ヶ月を乗り越え、5ヶ月に入ることができました。

 

その後の話はまた次回